住宅の1番外側にある外装は、家の外観や耐久性に関わる重要な場所です。雨風や日光によって劣化していくため、定期的なリフォームが大切ですが、費用の問題で手をつけられないこともあるでしょう。そんな時は、補助金を活用したリフォームがおすすめです。ここでは、外装リフォームにも使える補助金「長期優良住宅化リフォーム推進事業」の内容をご紹介します。
■外装リフォームも対象の「長期優良住宅化リフォーム推進事業」とは
長期優良住宅化リフォーム推進事業は、住宅を長く大切に使うためのリフォームを行う場合に、その費用の一部を国が補助してくれる制度です。主に劣化対策や耐震性向上、省エネ対策、バリアフリー化などを行うリフォームが対象となります。その他、テレワーク環境整備や三世代同居への対応、子育て世帯向け改修工事など、幅広い工事が対象となっています。
補助率は対象となる費用の1/3で、補助限度額は一戸あたり100万円~300万円です。実際には3つの事業タイプに分けられており、基本的にはより高性能の住宅へのリフォームや、より規模の大きい住宅のリフォームほど限度額が高くなります。活用すれば、リフォームの費用の負担を大きく軽減できるでしょう。
もちろん、ただ該当する工事を行えばいいわけではなく、リフォーム後に一定の性能を満たしていなければなりません。そのため、リフォーム前にはインスペクション(専門家による現況調査)を行い、リフォーム履歴・維持保全計画を作成する必要があります。図面や工事写真なども作成・保管する必要があるので、制度に詳しい業者に依頼するのがおすすめです。
■外装リフォームで補助金が受け取れる要件
外装リフォームで長期優良住宅化リフォーム推進事業を利用する場合に注意しておきたいのが、塗装工事単体では補助金の対象にならないということです。この制度は、あくまでも住宅の性能向上や長く暮らすためのリフォームに対応しているため、ただの塗り替えだと補助金はもらえません。
一方、屋根の軽量化や耐力壁の増設は、耐震性の向上のくくりに入るため対象になります。また、外壁の通気構造化や断熱材の設置、屋根の防水工事なども対象です。これらの工事にあわせて外壁塗装を行う必要があるのなら、結果的に塗装も含めて補助金の対象とすることができます。
そのため、外壁塗装が劣化してきてリフォームの必要性を感じたら、他の外装リフォームも一緒にできないか考えてみるといいでしょう。特に築年数の古い住宅は、耐震性や断熱性が不足していることも多いので、いい機会だと捉えて全面的なリフォームを検討するのがおすすめです。
■同時リフォームで外壁塗装も補助金の対象になるかも
住宅の性能向上につながらない外装リフォームは、それ単独だと長期優良住宅化リフォーム推進事業の対象になりません。しかし、他のリフォームと同時に行う場合は、まとめて補助金の対象にできる可能性があります。
一例としては、子育て世帯向けの改修工事において、浴室を大型化する工事が挙げられます。この工事では、外壁にも手を加えなければならないことがあるでしょう。この場合、外壁のリフォームは主目的ではありませんが、必要な工事なのは間違いないので、塗装まで含めて補助金の対象にできるのです。
これ以外にも、同時に行うリフォームが補助金の対象になると判断された場合は、外装リフォームもまとめて対象になる可能性があります。詳しくはリフォーム会社と相談してみてください。
リフォームのマツバラでは、北河内地区をはじめ大阪府内全域で内装・外装リフォームを手がけています。お客さまの暮らし方やニーズを丁寧にヒアリングした上で、最適なものをご提案いたします。各種補助金の利用に関するアドバイスも可能です。気になることがございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。