キッチンは日常的に使う場所。使いにくいとちょっとした不満でも大きな負担になりかねません。「使いやすいキッチンにして毎日の家事を快適にしたい」と、リフォームを検討される方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、キッチンリフォームの失敗例をもとに、リフォームのポイントを2つご紹介します。
■ポイント1 作業しやすい高さの法則
リフォームで気をつけたい1つ目のポイントは、キッチンの「高さ」です。キッチンの高さが低すぎる腰に、高すぎると肩に負担がかかります。
作業しやすいキッチンの高さは、「身長÷2+5」の式で計算できます。
例:160(cm)÷2+5=85cm
現在のキッチンの標準の高さである85cmは、20代〜40代女性の平均的な身長である160cmの方が使いやすい高さに設定されているのです。
キッチンリフォームの失敗例として、身長の高い方が標準的な高さ85cmのキッチンを選んでしまい、使っていて腰に負担がかかってしまったということが多くあります。
また、60歳以上の方の平均身長は150cm前後と低いため、昔のキッチンの標準は80cmでした。古いキッチンの高さを変えずにリフォームし、新しいキッチンになっても使い勝手が悪いままだったなどのケースもあります。
リフォームの際は「身長÷2+5」の計算式を使い、キッチンを使うことが1番多い方の身長をもとに、キッチンカウンターの高さを決めるとよいでしょう。
■ポイント2 家事動線を考えたキッチンスペース
2つ目のポイントは「家事動線」です。
リフォームをして快適になるはずが、「使いにくい」「作業がスムーズにできない」「無駄な動きが増えた」など、リフォーム後に使ってみてから失敗に気づくこともあります。
リフォームをする際には、調理時にどのように動くのかを考えた「家事動線」を意識しましょう。
調理中の動きを考えてみると、例えば「冷蔵庫から取り出し、調理台でカット。調理器具を取り出しコンロで加熱し、取り出したお皿に盛りつける」というように、たくさんの動作を繰り返しています。
冷蔵庫・コンロ・シンクを中心に頻繁に移動しているため、リフォーム時にはこの3点の距離が遠くならないようにキッチンスペースの配置を考えるとよいでしょう。具体的には、冷蔵庫・コンロ・シンクへのそれぞれの移動が、1歩から3歩の距離になるように設計すると、効率的に家事ができるキッチンになります。
■キッチンを使う人の視点が大切!キッチンリフォーム成功のポイント
キッチンリフォームの失敗例を見てみると、使う人の意見が反映されていなかったり、希望を伝えていなかったりするケースが多くあります。
リフォームの打ち合わせを行う際は、毎日の家事をされる方が実際に使うシーンを想定して位置やサイズなどを検討すると、使いやすいキッチンにリフォームできます。「高さ」と「家事動線」の2つのポイントでは、特にキッチンをよく使われる方の視点でリフォームの内容を決めていきましょう。
リフォームのマツバラでは、キッチンまわりのさまざまな施工に対応しています。長年の経験や知識をもとに、お客さまの要望に合わせたキッチンリフォームをご提案致しますので、ぜひお気軽にご相談ください。