実は結構難しい! 玄関アプローチやフェンスのDIYの注意点

玄関や門扉、駐車場といった外構エクステリアは、多くの方がDIYに挑戦する部分です。実際にホームセンターでも、DIY向けのエクステリア製品やグッズがたくさん発売されています。しかし、外構エクステリアのDIYの難易度は決して低くなく、失敗してしまうことも少なくありません。


今回は、人気の高い玄関アプローチやフェンスのDIYにおいて、注意すべき点をご紹介します。


■玄関アプローチとは


玄関アプローチとは、門扉から玄関までの通路スペースのことで、パブリックな道路とプライベートな住まいを結びつける役割を持っています。加えて、靴の汚れを家の中に持ち込むのを防ぐとともに、家の佇まいを演出することも大きな役割です。そのため、タイルや石、レンガ、コンクリートといった、水や汚れに強くデザイン性も優れた素材を使用します。



■玄関アプローチのDIYは、素材選びに注意



この玄関アプローチ、「石を敷くだけなら簡単にできそう」と思われるかもしれませんが、実は難易度が高めです。最初のハードルとなるのは素材の見極め。一口に石といっても、硬度や吸水性といった性質は種類ごとに異なります。地域の気候などに合わせたアプローチを作るためにも、素材の特性をよく理解しておく必要があるのです。


また、ナチュラルなテイストがお好きで枕木などを使いたい場合は、シロアリや腐朽防止の措置を取らなければなりません。タイルも、種類によっては雨に濡れると滑りやすく、適切な選択をしないとケガにつながってしまうでしょう。足腰の不自由な方や高齢者などが居住するなら、特に注意してください。


さらに、コンクリートやモルタルは、セメントと砂・砂利を混ぜて調合する必要があります。分量を間違えると硬度が出ず、1からやり直しになってしまうことも。そのため、一度に広範囲を行うのではなく、様子を見ながら少しずつ進めるのが望ましいでしょう。




■材料の調合、勾配の考慮など、地盤づくりはハードルが高い



玄関アプローチに使用する素材が決まったら、素材ごとに適切な方法で地盤をならします。実はこの作業も、意外と難易度が高いのです。レンガの場合は、地盤を平らにならした上で基礎づくりのために砕石を入れ、ローラーなどでしっかりと締め固めます。そこへ、さらにモルタルなどを敷き詰めてからレンガを並べる必要があるのです。


また、コンクリートやモルタルで舗装する場合は、流し込むための木枠をつくり、その中にワイヤーメッシュを入れて補強。そして、流し込んだ後には、左官コテなどの道具で平らにならす必要があります。全体を凹凸なくならすのは、なかなか大変な作業です。


さらに、ただ平らにするだけでなく、水がはける勾配も考慮しなければなりません。勾配や土質の問題で水がはけにくいと、雨が降ったあとに水がたまったままになり、カビや腐朽の原因になってしまいます。玄関アプローチでは、この地盤づくりがもっとも重要になるのです。


なお、より簡単なものとしては砂利を敷き詰める方法がありますが、こちらも地盤づくりが不要なわけではありません。草むしりを行った上で、地面を締め固めて土の中の空気や水分を押し出し、密度を高める必要があります。その上で、防草シートを敷いてから砂利をまくのが理想です。




■ブロックフェンスを作るのは大変で、高さなどの基準も厳しい



2018年から2019年にかけては、今世紀最強クラスの台風が立て続けに日本を襲い、甚大な被害をもたらしました。それ以降、台風の襲来に備えるべく、頑丈な「ブロックフェンス」のニーズが高まっています。


フェンスにはさまざまな種類がありますが、木のルーバーやメッシュといった軽量な素材を使うタイプは、それほど耐久力が高くありません。一方、ブロックフェンスはコンクリートやレンガ、石といった重量のあるブロック状の材料を用い、耐久性に優れているのが特徴です。


しかし、ブロックフェンスは重くて丈夫な分、木材やメッシュのフェンスほど簡単には組み立てられません。また、ブロックフェンスは建築基準法により、高さや厚み、基礎のつくり方、ブロックの継ぎ方などが細かく定められています。このような規定を守らないと、十分な耐久力を発揮できず、地震の際などに倒壊するおそれがあるからです。


安易にブロックフェンスをDIYで作ると、ちょっとした衝撃で崩れてしまうかもしれません。もし、道行く人に怪我などさせてしまえば、訴訟に発展することも考えられます。事実として、2018年の大阪北部地震では、ブロック塀の倒壊による死亡事故が起き、住民訴訟が起こされました。「ブロックを積み上げるくらい自分でもできる」などと、簡単には考えない方がいいでしょう。




■1番の近道はプロへの相談! 外構リフォームはマツバラにおまかせ



外構エクステリアの施工は、一見簡単そうでも実際は難しく、正確な施工には高い技術を必要とします。費用の節約のためにDIYに挑戦する方も多いかもしれませんが、自己流の施工で失敗してやり直すと、かえって損をするかもしれません。それなら、最初からプロに依頼した方が品質も保証され、長い目で見れば費用もお得になるでしょう。


リフォームのマツバラでは、本社のある守口市や近隣の門真市、寝屋川市、四条畷市、東大阪市などをはじめとし、大阪府全域で多くの外構リフォームを手がけています。

長年培ってきた経験をもとに、デザイン、予算、スケジュールなど、お客さま一人ひとりに合ったご提案をさせていただきます。外構のみならず、内装リフォームも承っておりますので、お気軽にご相談ください。